忙しい30代が“無心で作れる”ストレスフリースコーンレシピ
「料理なんて縁がない」と思っていた私が、気づけば毎晩のようにスコーンを焼いていた──。
そのきっかけは、ある晴れた日の小さな“寄り道”でした。
■ おしゃれカフェのスコーンに心をつかまれた日
当時の私は、仕事の重圧で毎日がいっぱい。
今思えば、何かを手放すタイミングだったのかもしれません。
そんなある朝、通勤途中の車の中で
「コーヒー、飲みたいね」
と彼がぽつり。
Googleマップで近くのカフェを探して辿り着いたのが、
麹町の人気店「No.4」。
広々とした店内、心地よい光。
テラス席まで人が溢れ、空気まで美味しいような場所でした。
そして何気なく注文した
プレーンスコーンとチョコチップスコーン。
それがまさか、私の暮らしを変えるとは思いませんでした。
■ 「こんなスコーン、食べたことない」
口にした瞬間、小麦の香りがふわっと広がり、甘さは控えめ。
コンビニやスタバの“もさっとしたスコーン”しか知らなかった私には衝撃。
軽やかで、しっとり。
なのに、ちゃんとスコーンらしくて美味しい。
そのとき私が思わずつぶやいた
「これ、作れそう…?」
という一言から、すべてが動き出しました。
気付けば彼がレシピを探し、
その日の夜にはスーパーでバターを買い、帰宅してスコーン作り。
そこから1週間、毎晩キッチンに立つ私がいました。
円形脱毛症が出るくらい追い込まれていた時期なのに、
不思議とスコーン作りの時間だけは“無心”でいられたのです。
✨ 私を救ってくれた「無心で作れるスコーン」レシピ

■ 材料(6個分)
- 小麦粉 200g(ファリーヌ推奨)
- 塩 2g
- 砂糖 20g
- ベーキングパウダー 4g
- 無塩バター 50g
- 牛乳 or 豆乳 60g
- チョコ(お好みで)
(※実際に何度も試して落ち着いた配合)
■ 作り方(初心者でも失敗しないポイント付き)
① 粉類を混ぜる

大きめのボウルに
塩・砂糖・BP・小麦粉を入れて泡立て器で混ぜる。
→ 粉が均一に混ざると食感が軽くなる。
② バターを“完全に混ぜすぎない”


冷えた無塩バターを適当にカットして投入。
フォークで潰しながら混ぜます。
→ バターの形が少し残る状態が おしゃれカフェ風のざくほろ食感 になる秘密。
③ 牛乳(または豆乳)を入れ、ひとまとまりに

こねすぎ注意。軽くまとめるだけでOK。
④ 生地を重ねて6等分

生地を長方形に整え、半分にカットして重ねる。
→ この“重ね作業”で層ができるので、口当たりがぐっと良くなる。
必要ならチョコを好きなだけ挟んでOK。
⑤ 生地に牛乳 or 豆乳を塗る

私はいつも指で塗っています。
→ 表面が美しく焼ける。
⑥ 200度で23分焼く

オーブンによって差があるので、焼き色を見ながら調整を。
✨ アレンジの楽しみ方(30代が好きな“軽さと香り”重視)

- 全粒粉やふすま粉、オートミールで香ばしく
- 米粉で作ると軽くてヘルシー
- 生クリームを添えてカフェ風に
- ジャム・カスタード・レモンカードと合わせても最高
- チョコなしの“素スコーン”も美味しい
一番のおすすめはやっぱり
小麦粉は「ファリーヌ」
香りが段違いで、No.4の雰囲気に一番近い仕上がり。
■ Shop Info
No.4(ナンバーフォー)
東京都千代田区四番町5-9
03-3234-4440
✨ まとめ
あの日のスコーンとの出会いがなければ、
きっと私は今でも“料理は苦手”と思い込んだままだったと思う。
スコーン作りは私にとって、
心を整えるルーティンであり、
“無心になれる時間”でもあり、
忙しい30代の暮らしに必要な「余白」そのものでした。
もし、今少し疲れていたり、
なんとなく気持ちが重い日があるなら──
あたたかいオーブンの前で、
ゆっくりスコーンを焼いてみるのも悪くない。
そんな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

