2025年、高配当株がますます注目されている理由
2025年は、企業の株主還元強化や増配ラッシュが続いており、「高配当株」に関する検索数も増えています。
インフレ、年金不安、副業依存からの脱却など、個人が「第2の収入源」を求める動きが広がっているのが背景です。
とはいえ、「配当利回りが高い=安全・お得」ではありません。
この記事では、SBI証券でスクリーニングした最新の高配当銘柄CSVデータをもとに、
プライム・スタンダード・グロース各市場の高配当ランキングと、選び方・注意点まで丁寧に解説します。
高配当株の選び方|利回りだけに惑わされない3つのポイント
① 配当利回りの「高さ」だけで買わない
配当利回り3〜5%は一般的な目安。
7〜8%以上など極端に高い場合は、株価下落の影響で“見た目だけの高配当”になっている可能性があるため注意。
② 業績と配当性向を見る
利益が落ちている企業や、配当性向が高すぎる企業(目安:60〜70%以上)は、一時的な高配当の可能性も。
③ 権利確定月の分散を意識する
配当金が入る月を自分の生活リズムに合わせて分散させると、気持ちよく長期投資が続きやすくなります。
【2025年11月21日時点】市場別・高配当銘柄ランキング
SBI証券スクリーニングの結果にもとづき、
プライム(東P)・スタンダード(東S)・グロース(東G)の高配当株をそれぞれランキング化しました。
■ プライム市場(東P) 高配当ランキング
| 銘柄コード | 銘柄名 | 市場 | 配当利回り(予想) | ||
| 1位 | 3665 | エニグモ | 東P | 7.18% | |
| 2位 | 2491 | バリューコマース | 東P | 7.10% | |
| 3位 | 5852 | アーレスティ | 東P | 6.69% | |
| 4位 | 2148 | アイティメディ | 東P | 6.49% | |
| 5位 | 6481 | THK | 東P | 6.18% |
R7,11月現在
■ スタンダード市場(東S) 高配当ランキング
| 銘柄コード | 銘柄名 | 市場 | 配当利回り(予想) | ||
| 1位 | 9733 | ナガセ | 東S | 6.33% | |
| 2位 | 197A | タウンズ | 東S | 6.03% | |
| 3位 | 4595 | ミズホメディー | 東S | 5.71% | |
| 4位 | 3538 | ウィルプラスHD | 東S | 5.29% | |
| 5位 | 6337 | テセック | 東S | 4.95% |
R7,11月現在
■ グロース市場(東G) 高配当ランキング
| 銘柄コード | 銘柄名 | 市場 | 配当利回り(予想) | |
| 1位 | 3989 | シェアリングテクノロジー | 東G | 5.23% |
R7,11月現在
※グロース市場は成長投資メインのため、高配当銘柄は非常に少ないのが特徴です。
セクター別で見る高配当株の特徴
■ 商社・エネルギー
資源価格で上下しやすいが、高配当が多い。
■ 銀行・リース・保険
利上げ局面で業績が改善しやすく、増配傾向にある。
■ インフラ(通信・電力・ガス)
景気変動に強く安定配当だが、株価の成長性は控えめ。
■ REIT
法律上、高配当になりやすい。金利上昇局面では価格下落リスクも。
「高配当だから安心」は危険?チェックすべきリスク
① 減配・無配化のリスク
業績悪化で一気に配当が出なくなるケースは多い。
② 株価下落でトータルリターンがマイナスになる
利回りが高くても株価下落で損することは普通にある。
③ 配当課税とNISAの活用
配当金は課税されるため、NISAで保有すると非課税メリットが大きい。
初心者向け:2025年の高配当株との付き合い方
■ 1銘柄に集中しない
複数業種・複数銘柄に分散するのが鉄則。
■ 「成長×配当」の両方を満たす銘柄も狙う
利回りだけを見ると減配銘柄を掴みやすい。
業績トレンドもセットでチェック。
■ NISAと特定口座の使い分け
長期保有したい高配当株は成長投資枠で非課税に。
値動きが大きく利益確定する可能性がある銘柄は特定口座が便利。
まとめ|高配当株は「利回り × 継続性 × 分散」がキーワード
- 2025年は株主還元が強化され、高配当銘柄の魅力が増している
- 利回りだけではなく、業績や配当性向もチェック
- 市場ごとに特徴が違い、セクター分散が重要
- 減配・株価下落のリスクを理解したうえで長期投資する
- 高配当株は“第2の収入源”として機能する可能性もある
最新データをもとに、あなたの投資スタイルに合った銘柄をぜひ検討してみてください。
