失恋や婚約破棄を経験すると、
「もう誰も信じられない」
「私は愛される価値がないのでは?」
そんなふうに思ってしまうことがあると思います。
私もかつて、深い痛みの中でそう感じていました。
そんな私の心に深く落ちた言葉があります。
「本当に愛してくれる人は、相手が傷つくことを一番恐れる。
“気分の良さ”だけ好きな人は、失うことを一番恐れる。」
過去の婚約破棄と、現在の恋愛。
その両方が、この言葉の意味を教えてくれました。
この記事では、
どん底から立ち直り、“傷つけない人”と出会うまでの私の物語をお届けします。
◆ 1. 婚約破棄で気づいた「愛の種類」の違い
■ 元婚約者Aとの関係で気づいたこと
元婚約者のAさんは、「母のように綺麗な女性がいい」とよく話していました。
それは
“自分が心地よくいられる相手” を求めていたという意味に近かったのだと思います。
私のメンタルが不安定になり、
彼の“居心地の良さ”が揺らいでいくと、
彼の気持ちは少しずつ離れていきました。
私が足りなかったわけではありません。
ただ、
彼の愛の重心が「相手」ではなく「自分の気分」に置かれていた
ということなのだと、今なら分かります。
◆ 2. 婚約破棄後の半年:無職・涙・夜の散歩の日々
婚約破棄のあと、私は無職の状態で家を出ました。
追い出されるように離れたため、
当時は復縁を願って、同じエリアのマンションを借りました。
資格と経験のおかげで仕事は比較的すぐに見つかりましたが、
心の回復は追いつきませんでした。
毎晩泣きながらヒーリング音楽を聴き、
近所をぐるぐると散歩する日々。
あの時期は、本当に、今日を生き延びることで精一杯でした。
◆ 3. 「このままではダメだ」と思った日
このままでは前に進めないと思い、
マッチングアプリを入れてみましたが、
なかなか良い人とは出会えませんでした。
ある日の仕事帰り、夜21時頃。
ふと空を見上げると、目の前に大きな満月が浮かんでいました。
その瞬間、心の中で叫んでしまいました。
「こんなに苦しいんだからなんとかしてよ!!!」
苦しさの限界にいた私は、
自分の人生を変えたいと強く思ったのを覚えています。
◆ 4. 期待していなかった出会い:Bとの初対面
そんな中、Bさんと会うことになりました。
正直、期待はほとんどしていませんでした。
仕事の合間だった私は、
10分ほど遅刻して待ち合わせ場所に到着。
暗めのカフェに入り、
顔もよく見えない状態だったので、
なぜか私は自分の状況をべらべらと話してしまいました。
すると、
彼も自分のことを丁寧に話してくれました。
仕事の時間が来たのでその日は解散しましたが、
後日談として、Bさんはこう思っていたそうです。
「もう連絡は来ないだろうな……」
◆ 5. たった3日後の連絡が、人生を変えた
初めて会ってから3日後。
Bさんから突然、こうメッセージが来ました。
「近くにいるから、ご飯でもどうですか?」
私は普通に返事をし、
そこから不思議なくらい自然に距離が縮まりました。
後日、彼から聞いた話では、
初対面で私がすぐ切り上げたので(そういうつもりはなかった…)
脈なしだろうと思われていたそうです。
でもなぜか、もう一度話したいと思ったのだとか。
人との縁は、本当に分からないものですね。
◆ 6. Bさんが見せてくれた、“傷つけない愛”
Bさんはよく「平和主義だ」と言います。
そして、
「相手を傷つけることはしたくない」
とも話します。
私が不安定だった時期、
「どうして見捨てないの?」と聞いたことがありました。
そのとき、Bさんは静かに言いました。
「僕が選んだから。」
その瞬間、胸の奥がすっと静かになりました。
愛は、気分ではなく“覚悟”で決まるのだと知りました。
◆ 7. この経験から伝えたいこと
■ ① 愛されなかったのではなく、愛の種類が違っただけです
Aさんは「自分の心地よさ」を求めていました。
Bさんは「私自身」を見てくれています。
■ ② 不調なときこそ、相手の本質が分かります
弱っているあなたを離れず支えてくれる人は、必ずいます。
いなくてもタイミングで現れます。根拠はありませんが;
■ ③ 辛い時期も、流れに身を委ねれば前に進めます
満月に向かって叫んだあの日。
その一週間後には、人生を変える人と出会いました。
人生は、予想していないときに動きます。
◆ 8. 結論:あなたにも必ず、“傷つけない人”は現れます
婚約破棄の痛み、
無職の不安、
夜の散歩、
泣き疲れて眠れなかった日々。
そのすべてが、
本当に私を大切にしてくれる人へつながる道でした。
もし今のあなたがつらいなら、
それは終わりではなく、
新しい始まりの前兆です。
そして必ず現れます。
あなたの“気分”ではなく
あなたの“心”を守ってくれる人が。
